香川県産業技術センター研究報告概要

工具異常検出装置の開発

−ドリルの摩耗および折損の検出−

平成1年度

岩田 弘

 工具寿命や異常の事前予測技術は、機械加工工場の自動化・無人化を実現する上で重要かつ不可欠の技術である。<br> この工具寿命予測については、切削抵抗を直接測定する、消費電力を測定する、切削時の音や振動を測定する、AE信号による等、これまでも数多くの提案がなされてきた。しかしながら、各々コストや信頼性などの問題があるのか、現場において利用されている例はほとんど見受けられない。<br> 現在、加工機械に設置されている検出装置は、すべて折損やチッピングなどの現象の「事故」検出装置であり、「オシャカ」を生産した後に処理する。従って、多品種少量生産に向けた柔軟な生産システムが求められている現状においては、満足できるものではない。<br> そのような中で、AE(Acoustic Emission、音響放出)信号による加工状態のモニタリングの可能性が近年特に注目されつつある。<br> そこで、特に機械加工に占める割合の大きいドリルによる穴あけ加工において、AEによる工具異常検出方法を研究した結果、異常検出方法として有効と思われる結果を得た。さらに、この方法によりマシニングセンタに接続して機能させる装置を開発したので報告する。

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