香川県産業技術センター研究報告概要

いぶし瓦用原土の水による精製技術

昭和53年度

近藤祥人

 本県のいぶし瓦用原土としては、林(はやし)土、丸亀土、本山土が使用されているが、良質の原土は少なくなり、小石等の夾雑物が原土に混入する等、原土は粗悪になってきている。いぶし瓦においては素地表面を重要視するため、小石等による表面のはだ荒れがその商品価値を下げているように思われる。
 近年、釉薬瓦工場においては原土の粗悪化および原土の使用量の増加に対処するため、製土機械の大型化が進み、製土技術の水準は高くなってきている。具体的には1000mmのロール径をもつロールクラッシャの導入等であるが、このような大型のロールクラッシャを使用しても、原土に混入している小石は十分に粉砕されず、いぶし瓦表面の小石によるはだ荒れを防止するには大きな効果は期待できないようである。一方、月産1〜2万枚という小工場が主であるいぶし瓦工場における製土システムは、ロール径の小さいロールクラッシャを1、2回通すというものであり、原土の粗悪化を考えると、十分な製土が行なわれているとは言えない。従って、原土の粗悪化、枯渇化に対処するため、粗悪原土、未利用原土を使用して良質原土を得る製土技術が必要と考えられる。
 現在、茨城県、福井県の一部釉薬瓦工場においては、水による瓦用原土の精製システムが実用化されている。本研究は、この製土システムを利用することにより、粗悪原土および未利用原土を精製し、良質ないぶし瓦用原土を得ることを目的として行なった。

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