高級盆栽鉢の試作(1) |
昭和53年度 |
岩崎賢一 |
| 高松市鬼無地区および綾歌郡国分寺地区は、全国的に有数の盆栽の産地として知られ、県外に多く出荷している。しかし、そこで使用されている盆栽鉢については県内にメーカーが少なくて、需要の90%以上を他県より購入しているのが現状である。これには次の理由があると思われる。<br> 日本においては盆栽鉢の製造の歴史は浅く、現在のような良い鉢が製造されるようになったのは近年のことである。それまでは盆栽鉢といえば中国鉢というように、中国からの輸入に依存していた。それが明治の中頃から大正時代にかけて盆栽の需要が多くなり、常滑や京都において鉢の生産が行われてきた。現在、信楽、瀬戸、四日市においても生産され、産地を形成している。特に常滑においては、中国鉢を凌駕するのに充分なまでの技術水準に達している。ところが香川県においては、盆栽の産地を持ちながら、鉢の製造技術の導入に遅れをとり、過去いくつかの窯元が製造を試みているが、製造技術が確立されていないために産地を形成するには至っていないのが現状である。<br> そこで窯業製品の品質改善技術の一環として、盆栽鉢の製造技術の確立と品質の改善を試みることにした。今回はその第一段階として、現在県下で製造されている盆栽鉢と他県産の盆栽鉢の品質試験および粘度泥漿の性状試験を行った。 |
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