いぶし瓦用粘土泥漿の脱水技術(II) |
昭和55年度 |
近藤祥人 |
| いぶし瓦用粘土の水処理システムは、茨城、福井において採用された後、本県、愛知、新潟、静岡に普及した。しかし、プラント可動の成否を左右する脱水時間については一定したものがなく、ランニングコストもまちまちである。これらは、地方により粘土の性状が異なるにもかかわらず、水処理システムの中心工程である脱水に使用するフィルタープレスについて、一定仕様のものが使われておるために生じるものであり、やはりそれが成形、乾燥、焼成等の工程において問題になるのと同様、水処理システムにおいても、使用原土に適合した仕様及び操作条件を考える必要がある。 以上のことから、フィルタープレスにおける粘土泥漿の脱水の技術について研究をすすめ、昨年度、電解質を使用する方法について大きな成果をおさめた。次に、フィルタープレスの仕様および操作条件と脱水時間の関係であるが、これらについては過去、種々の報告がある。 Simonによれば、ケーキ厚みがある限度を超えると脱水がきかなくなり、可塑性の少ない坏土やカオリンの場合には厚みは30mm以下、可塑性の大きな坏土や粘土の場合では20mmとすべきであると報告されている。また、O.Gulevicにより、泥漿濃度および温度と脱水時間の関係が報告されている。しかしこれらの結果は磁器素地等の精陶器の原料に関するものであり、粘土瓦の原料である雑粘土に関する結果ではない。また、SimonあるいはO.Gulevicが使用したフィルタープレスに比べ、現在のフィルタープレスは脱水能力において大きく改善されている。 本研究においては、粘土瓦の原料について、粘土の種類、泥漿濃度、脱水圧力およびケーキ厚みと脱水時間の関係を検討したので報告する。 |
詳しい内容が必要な方はこちらまでご連絡ください。 |
検索結果に戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンでお戻り下さい。