香川県産業技術センター研究報告概要

化粧瓦の開発(I)

昭和56年度

近藤祥人

 近年の住宅様式は、純日本風のものから西洋風のものまで、多種多様になってきている。これに対応するため、粘土瓦といえばいぶし瓦だけであったのが、現在ではいろいろな色調および形状の釉薬瓦が生産されるようになった。すなわち、純日本風住宅にはいぶし瓦が、そして、西洋風住宅にはS型あるいはフレンチ型釉薬瓦が使用されているが、さらに西洋風住宅には、釉薬瓦よりも新しい屋根材が多く使用される傾向にあるようである。そこで、ヨーロッパにおいて屋根材に最も多く使用されている化粧瓦を開発し、西洋風住宅に粘土瓦の施工を増加させることを目的に本研究を計画した。
 ヨーロッパにおける化粧瓦は、顔料を添加した化粧土で加飾された粘土瓦である。基本的には、現在粘土瓦に使用されている原料粘土を使用するのであるが、研究する過程で下の三つの問題点が考えられる。
 1.粘土瓦素地の透水性
 2.粘土瓦の膨張係数
 3.化粧土の粘土瓦素地への適合性
 以上の中から、本年度は透水性の問題について、釉薬瓦用原料粘土を用い研究を行ったところ、原料中に含有されている粗大粒子を粉砕することにより、多くの知見が得られたのでここに報告する。

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