窒化チタンの砥粒としての可能性 |
昭和58年度 |
黒島泰幸、近藤祥人、佃 昭、岡田昭次郎 |
| 切削工具としては超硬合金(WC−Co系)が広く用いられてきたが、切削能率や耐摩性を改良する目的で、耐摩耗性に富む硬質材料をコーティングしたものが現れ、とくにコーティング層としてTiCやTiNを用いたものは、工具寿命や汎用性の点ですぐれた評価を得ている。また近年、工具そのものとしてTiCやTiN系の焼結体が用いられる傾向にあり、とくにTiN系のものはクレータ摩耗が少なく、切削能率の大幅な向上が期待されている。これはクレータ部に溶着物の付着が少ないためであるとされている。<br> このようにTiNは切削工具として広く使用される可能性があるが、砥粒としての検討はいまだなされていない。微粉硬脆材料を用いたラッピング試験(奥富)では良好な結果は得られていないが、ある程度の貫入硬度を有し、溶着性が少ない点で固定研削工具用の砥粒としての可能性があるものと考えられる。砥粒としての可能性は、研削砥石としての理想形態であるビトリファイド砥石で判定できるため、TiNを砥粒とするビトリファイド砥石を作製し、それの砥粒としての可能性について検討した。 |
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