研究紹介
オリーブの抗ヘリコバクター・ピロリ活性について
発酵食品研究所 柴崎博行
香川県の特産物であるオリーブの採油工程においてオイル以外の副生物として生じる果汁水分(採油廃液)、また果実や葉の抽出物について、新たな食品機能性を探索した。その結果、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌などの原因のひとつとされているHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ、以下ピロリ菌)に対する抑制作用を有することがわかった。またそれらに含まれる有効成分として、オリーブに特徴的ポリフェノール成分であるオリューロペイン(oleuropein)とヒドロキシチロソール(hydroxytyrosol)が、抗ピロリ菌活性を有していることが分かった。
センターでは東洋オリーブ株式会社とともに、これらの知見を基に果汁水分を食品素材として利用する技術を開発し、果汁水分を用いた清涼飲料水「オリーブのチカラ」を製品化した。