研究紹介

メイラード反応を利用したタラ佃煮の
ホルムアルデヒドの除去に関する検討(第2報)

発酵食品研究所 岡崎賢志

1 はじめに
 冷凍貯蔵されたタラ肉中にはホルムアルデヒド(FA)が蓄積しており、佃煮として最終製品にする前に、可能な限り除去することが望ましい。
 本年度では、冷凍タラ肉をアミノ酸液で加熱処理し、加熱後のFA濃度について検討した。
2 方法
 冷凍タラ肉を解凍後一口サイズに切り、ねじ口キャップ付のガラス製瓶に入れ、密封後100℃で1時間加熱し、加熱後のFA濃度を測定した。タラ肉中のFAの遊離の状態(遊離FA)及び酸で解離する状態(酸解離FA)に着目し、遊離FA及び遊離+酸解離FAの分析を行った。
3 結果
 タラ肉をアミノ酸液で加熱処理した場合、加熱後の遊離FA及び遊離+酸解離FAともに著しく減少した。
 また、アミノ酸液の同じ食塩濃度の食塩水(コントロール)についても減少しており、加熱しただけでもFA濃度が減少することが認められた。
 さらにメイラード反応を促進させるためにアミノ酸液のpHを8.0に調整した場合、及びアミノ酸液に鉄を添加した場合について検討したが、いずれも無調整のアミノ酸液の場合と比較して、遊離FA及び遊離+酸解離FAともに大きな差はなく、pHの調整及び鉄の添加では効果がないことが認められた。

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