研究紹介
メイラード反応を利用したタラ佃煮のホルムアルデヒド除去に関する検討(第3報)
発酵食品研究所 岡崎賢志
1 はじめに
タラは酵素反応によって、冷凍貯蔵中にホルムアルデヒド(FA)が蓄積するため、佃煮として最終製品になる前に、可能な限り除去することが望ましい。
これまでに、タラを加熱反応することにより、FAが減少することを確認したが、完全に除去するまでには至っていない。
今年度は、各種アミノ酸とFAとの反応性について検討を行った。
2 方法
FAと各種アミノ酸を100及び121℃で1時間反応させ、反応後のFA濃度を測定した。また、反応液に1M HClを加え30分放置し、1M NaOHで中和後、FA濃度を測定し、FAとアミノ酸の反応物の酸に対する安定性を測定した。
3 結果
FAとアミノ酸の加熱反応の結果、ヒスチジン及びトリプトファンがFAとの反応性が著しく高いことが判明した。その他のアミノ酸は比較的反応性が低かった。
また、FAとアミノ酸の加熱反応物は酸に対して安定であることが認められた。
表1に示すように、反応性が最も高かったヒスチジンをタラとオートクレーブ処理することによって、FAがほぼ除去された。